先日、郵政民営化について書かせて頂いた記事に対して、鋭い勘所を付いたご質問を頂きましたので私の理解している範囲で、自分なりの回答を書かせて頂きます。
ただ内容が多岐に渡り、濃い返答になるため新しい記事として答えを書かせて頂きます。
そして1つの答えも長くなってしまうので3日に1つくらいずつ書かせて頂きます。
また政治経済について素人の私が書かせて頂いてるため、間違っている点やポイントのずれた話を書いてしまっている部分も多分にあるかと思います。そういった点はコメント等でご指摘頂き、教えて頂ければ幸いです。
【質問】 はじめまして 郵政民営化法案のメリット・デメリットの具体的内容が新聞・テレビなどの情報が薄くて賛成・反対の判断がつきません。 少し質問させていただきます。1 現行の郵政は収支プラスと認識していますが民営化しないと何ゆえ消費税が数年後20%になるのですか。直接関係ないと思いますが・・・
【回答】
①郵政の収支はプラスです。赤字を出しているのは郵便配達の「物流業」の部分だけです。郵貯・簡保は黒字です。これ自体は問題ありません。
では何故郵政を民営化しないと「消費税が数年後20%」とかになる可能性があると書いたのか?
この繋がりを過剰書きで書いていきます。
現在の状況はこうなっています。
「郵貯・簡保に集まるお金350兆円」
↓
「運用先:国債(厳密には多岐に渡る)」
↓
「国債のお金を利用して国が事業を行う(特殊法人)」
↓
「国の仕事が沢山ある(大きな政府)」
これを郵政民営化によって、こう変えていきます。
「郵貯・簡保に集まるお金350兆円」
↓
「運用先:国債&民間企業への融資」
↓
「国債に回るお金が減るので国が行う事業が減る(特殊法人のリストラ)」
↓
「国の仕事が減る(小さな政府)」
↓
「国の支出が減る」
となる訳です。
故に導き出される答えは…
『郵政民営化により支出が減り、国民から集める税金を減らせる』
となります。
だったら消費税が20%とかにっていう話とは関係ないじゃないか、と思われるかもしれませんが、そうではありません。
2007年から日本国民の総人口が減り始めます。
これにより、働く世代が減少し国の税収が減ります。
さらに団塊の世代の人達が定年を迎えます。
これにより、年金・介護・医療に掛かるお金が増えます。
このダブルパンチが2年後から日本を襲います。
『税収が減るのに、支出が格段に増える』
という状況が目の前に来ています。
この状況が何を生むのか?
それは「増税」です。
働く人達が減っていますので、所得税を上げても意味がありません。すると働く人達だけではなく、働いていない人達からも税金を集めるしかありません。
そして国民から広く平等に集めることの出来る”税”は唯一「消費税」しかありません。
そう『消費税の増税』が2007年以降始まるのです。これは誰にも避けられません。
現状のまま郵政を民営化しないで2007年を迎えると、単純に増税になり、消費税が一気に跳ね上がります。
そしてその参考にするのは欧州の福祉先進国です。デンマークやスウェーデンでは消費税に当たる付加価値税と呼ばれる税が25%も取られています。
こういった国を参考にしていった時に「日本も消費税20%」にと言う道が現実の物となる可能性が出てきます。
しかし郵政民営化を実行し、国の支出を減らした上で2007年を迎える事が出来れば、「支出減の上に増税」をするために一気に消費税を20%とかには上げなくても大丈夫になります。
きっと消費税は10%程度にとどまるのではないでしょうか。
なので私が繰り返し書いている質問の本当の書き方は
「あなたは郵政民営化をしないで数年後20%の消費税を払いますか?
それとも郵政を民営化して、なんとか数年後消費税を10%に抑えたいですか?」
さぁ、あなたはどちらを選びますか?
と、なるかと思います。まぁ単純にはそうは行かないんでしょうが、道筋としてはこんなイメージかと思います。
【参考HP】
ロータス21「日本の消費税率は低い!?」
【参考文献】
経済のニュースが面白いほどわかる本 日本経済編(中経出版:細野真宏 著)
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何の根拠も無い事をもっともらしく書かないでね。郵政民営化だけでは劇的な支出減は見込めないですよ。(短期的にはコストアップ)
特殊法人改革を行ってこその支出減ですが、これについてはまだ手付かずというのが実態ですよね?
入り口を押さえたからって自動的にできるものじゃありませんよ。
Posted by: あのね at 2005年08月22日 01:34> 何の根拠も無い事をもっともらしく書かないでね。郵政民営化だけでは劇的な支出減は見込めないですよ。(短期的にはコストアップ)
> 特殊法人改革を行ってこその支出減ですが、これについてはまだ手付かずというのが実態ですよね?
> 入り口を押さえたからって自動的にできるものじゃありませんよ。
あのねさん、初めまして(^-^)
コメントありがとうございます(^^)
突っ込みどころ満載のまま記事をアップしましたので、ご指摘いただいた点はもっともだと思います。ご指摘ありがとうございますm(_ _)m
私も今回の記事を書くに当たり、色々調べていったところ、郵政民営化だけでは「支出減」とはならない事をさらに深く知りました。
最初は特殊法人改革についての話も含めた事を書こうと下書きしていましたが、話が本筋から逸れ始めてしまいまして、今回の記事に盛り込むことはやめました。
なので一言
「国債に回るお金が減るので国が行う事業が減る(特殊法人のリストラ)」
と書きましたが、これはイメージとして簡潔にするために要約しただけで、実際はそうではありません。
国債・財政投融資・お金の流れの不透明さ・自主運用等と話がからんで来てしまい、これだけでも一つの大きな話になってしまうため、書きませんでした。
あのねさんのおっしゃる通り、特殊法人改革はまだ手付かずです。
まず郵政民営化でお金の入り口を押さえ、その次の手として特殊法人改革を待ったなしで実行していく必要があると思います。
乱暴な横レスに丁寧なレスありがとうございます。
今回の選挙では、小泉=善、反対派=悪というレッテルでどんどん進行しており、実質的な議論がなされていない、事実上の思考停止状態である事を非常に心配しています。
既に大勢は決した感がありますが、今回の選挙で小泉&自民党執行部に事実上の白地手形を渡した事が、後々までの禍根になるような気がするのです。
Posted by: あのね at 2005年08月22日 10:26> 乱暴な横レスに丁寧なレスありがとうございます。
あのねさん、こんにちは(^-^)
いえいえ、鋭いご指摘をありがとうございます。
> 今回の選挙では、小泉=善、反対派=悪というレッテルでどんどん進行しており、実質的な議論がなされていない、事実上の思考停止状態である事を非常に心配しています。
小泉さんの今回の選挙の進め方は「うまいな~」と思います。
国民から大して重要視されていなかった郵政民営化を「郵政民営化こそ大事」と注目を集めさせ、旧来からの自民党&反対議員を切り落とす事に成功しました。
「あっぱれ」といった感すらあります。
> 既に大勢は決した感がありますが、今回の選挙で小泉&自民党執行部に事実上の白地手形を渡した事が、後々までの禍根になるような気がするのです。
そこは注視して見て行かなければいけない部分ですね。
今回の選挙で小泉さんが大勝し、小泉さん&自民党執行部が有言通りに改革を実行してくれれば良いですが、再び権益にまみれた法案を通す様な事があれば、それには声を大にして反対すべきです。
「うまい事だけ言って、いざ政権を取ったら、手の平を返して自分達議員に有利な法案を通す」なんて事を、許してはいけません。(今まで何度となくありましたが・・・)
今回の選挙を通して日本の改革(国のリストラ)を進めていく鍵を一度小泉さんに渡し、そしてきちんと「日本の発展ある未来の扉を開ける」のかどうかを、選挙後に見つめていく事も大事です。
もしその扉を開けられないなら、次回衆院選挙で民主党なり野党にその鍵を預ければ良いと思います。
「心配」は物事を好転させる事は出来ません。体を萎縮し、現状維持しようとするだけです。
問題があれば「問題点とその対策」をきちんと考え、その対策を実行に移していく事でしか物事を好転させていく事は出来ません。
日本の明るい将来を考え私達が国民が出来る事は、きちんと投票に行き投票率を上げ「国民の意思はこうだ!」と政治家達に示す事です。
低い投票率だからこそ、政治家は国民の声に耳を傾けるのではなく、組織票を投じてくれた一部の組織の声に耳を傾けてしまうのではないかと思います。
本当にこのようになるのでしょうか?
「郵貯・簡保に集まるお金350兆円」
↓
「運用先:国債&民間企業への融資」
↓
「国債に回るお金が減るので国が行う事業が減る(特殊法人のリストラ)」
↓
「国の仕事が減る(小さな政府)」
↓
「国の支出が減る」
「運用先:日本国内の民間企業への融資」
となれば、景気も良くなるかもしれませんが、
運用先を決定するのは経営者です。
経営者を決めるのは株主です。
株主は、当初は国でしょう。となると、やはり道路公団のような組織に投資されてしまうのではないですか?
株主が民間に売却されると、その様なことは減るかもしれませんが、
今度は、買収される危険があります。
買収されると、その買収された関連企業に有利な投資が行われます。
その投資先は、その企業にとって不良債権となっているようなところが対象となる可能性があります。
もともと他人が貯蓄した金なので、投資に失敗してもかまわないわけです。むしろ自己の不良債権が処理できればよいと考えているかもしれません。
今の政治家や官僚に郵便局を任せることは危険ですが、莫大な預金金額を保有している金融機関を民間にまかせることも危険なのです。
民営化するか/しないか、ということより、
ハゲタカ(政治家、官僚、外資)から、国民の預金を守る方法を考えるべきではないでしょうか。
> 「運用先:日本国内の民間企業への融資」
となれば、景気も良くなるかもしれませんが、
> 運用先を決定するのは経営者です。
> 経営者を決めるのは株主です。
> 株主は、当初は国でしょう。となると、やはり道路公団のような組織に投資されてしまうのではないですか?
> 株主が民間に売却されると、その様なことは減るかもしれませんが、
> 今度は、買収される危険があります。
へろーさん、初めまして(^-^)
コメントありがとうございます(^^)
おっしゃる通りだと思います。今回提出されていた法案のままだと、民間に資金が流れる様にはなっていないようです(あまり詳しく調べきれていないのですが・・・)。
当面の間、大株主も国です。
しばらくの間は民営化後も国の管理下に入り、資金の流れも特殊法人に行くのは変わらないと思います。
これはJRやNTTを見ても一緒だと思います。
民営化後も順調に経営していけるかを見守りつつ、徐々に本当の民間会社にしていくというものです。
そして買収の危険性もあるため、民営化後すぐに大量の株を市場に開放することもないと思われます。
これは国として特殊法人等に回す資金も当然必要なので(全部の特殊法人が不要という訳ではありませんから)、そこは確保しつつ、でも徐々に民間に資金を回していくという風になると思われます。
> 今の政治家や官僚に郵便局を任せることは危険ですが、莫大な預金金額を保有している金融機関を民間にまかせることも危険なのです。
そうですね。日本のメガバンクの貯蓄金額全てを合わせても郵貯・簡保の総額350兆円に及ばないそうですから、その資金が民営化後に民間に全て資金が流れて、そしてバブル後みたいに不良債権化したりしたら日本は終わりです。
ですので、民営化によって郵貯・簡保に集まり過ぎている資金を、競争社会に置く事で、民間の銀行や生保に戻して行く事も重要な事だと思います。
> 民営化するか/しないか、ということより、
> ハゲタカ(政治家、官僚、外資)から、国民の預金を守る方法を考えるべきではないでしょうか。
国民の預金を守るというよりも、国民の預金を郵便局以外に向かわせる流れが出来れば、それはそれで手かなと思います。
そうすればハゲタカの思うとおりに使えない資金に出来ます。
しかし民営化しない事には、完全な国の管理下の「郵政公社」では将来民間に資金が流れる道筋すら付けられない、のだと思います。
郵政を民営化したからといってすぐに、民間に資金は流れません。
しかし将来、別の法案を通していく中で、民間に資金を流していく事が出来るのだと思います。
その第一歩を踏み出しておくのか、それとも従来のまま踏みとどまってしまうのか。
それを決する選挙になるのですかね、今回の選挙は。
始めまして。突然お邪魔して誠に申し訳ございません。
情報ブログ検索サイト インフォキングと申します。
http://infoking.jp/
当サイトは最近できたばかりの検索エンジンでございます。
皆々様方,お一人お一人のお力添えを頂きたく失礼ながらも
ご案内をさせて頂いた次第でございます。
サイト内においての人気ブログランキングも含め、情報に特化した
ブログサーチを運営してまいりたいと思っている所存でございます。
是非とも貴方様のブログをより多くの人に見ていただき
貴方様の情報を当サイトより発信して頂ければ幸いと存じます。
何卒、ご登録の方心よりお待ち申し上げております。
尚、行き違いの場合はご容赦の程お願いします。
失礼致します。
Posted by: インフォキング at 2005年08月23日 12:31インフォキングさん、初めまして(^-^)
早速登録させて頂きました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
私は、郵政民営化は行うべきではないと考えております。
理由は、先にも述べたとおり、民営化も危険と考えているからです。
民営化を行うとしても、その前に、このような輩を何とかしないとなりません。
http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/606.html
郵便局も民営化という錦の旗の下に進められていますが、それを進めている人が、いったい民営化によってどのようなことをたくらんでいることか?
私の不安も必ずしも否定できないと思いますがいかがでしょうか?
小泉さんは、売国や外敵を駆逐しながら、郵政民営化を進めることは可能なのでしょうか?
何処まで本当かどうかはわかりませんが、
こういう情報もあります。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02040.HTML
> 私は、郵政民営化は行うべきではないと考えております。
> 理由は、先にも述べたとおり、民営化も危険と考えているからです。
> 民営化を行うとしても、その前に、このような輩を何とかしないとなりません。
> 郵便局も民営化という錦の旗の下に進められていますが、それを進めている人が、いったい民営化によってどのようなことをたくらんでいることか?
> 私の不安も必ずしも否定できないと思いますがいかがでしょうか?
へろーさん、こんにちは(^-^)
再びコメントありがとうございます。
郵政を民営化した時の、負の部分は確かにあると思います。
「民営化後の資金の流れを誰がコントロールするのか?」
「適正な運用先は?」
「買収された時の危険性は?」
そして、郵政民営化を狙って悪知恵を働かせている輩もいるでしょう。
へろーさんの不安を否定は出来ません。
ただし、こういった不安があるからと言って郵政民営化をしないという意見に、私は賛成ではありません。
問題が沢山あるならば一つ一つ取り除いていき、改善していくべきです。
「何か問題があるから実行しない。今は決めない。」これでは大問題を先送り先送りにしてきた旧来の政治家と一緒です。
ここでまた問題を先送りしてツケを私達の後世に回すべきではないと思います。
民間の不良債権処理を大手術によって取り去った、小泉さんと竹中大臣の功績はもっと評価されるべきです。
> 小泉さんは、売国や外敵を駆逐しながら、郵政民営化を進めることは可能なのでしょうか?
これも確証はありません。
「小泉さんだからそんな輩にも負けない!」なんて言い切る事は出来ません。
ただ、これはどこかで誰かを信頼して物事を託して行かない事には政治は始まりません。
森さんが「郵政民営化だ!」って言ってるなら私だって聞く耳を持ちません。
今までの小泉さんの言動を見てきて「他の政治家よりは信頼に足る人物」だと、個人的に私が判断しているから、小泉さんを推すだけです。
「誰も信頼に足る人物はいないから投票に行かない」なんて、逃げの行動を取る事を私は選びたくありません。
現在目の前にいる政治家達を見て「誰が信頼できるか?誰が本当に言っている事をやってくれそうか?」これを選ぶ事が、私達国民に与えられた権利であり責務じゃないでしょうか。
何度も申し訳ありません。
私は「何もするな」といっているつもりはありません。
郵政民営化よりもまず先にやることがあるのではないか?
と、いうことです。
郵貯の350兆円の投資先を実質的に決定するのは財務省です。
いわゆる財政投融資というやつです。
http://www.mof.go.jp/zaito/zaito2000.html
郵貯は、財投機関債や財投債として浪費されています。
http://www.bund.org/editorial/20050815-1.htm
民営化されても、この流れはしばらくは変わらないでしょう。
郵政改革よりも、まずは財務省の改革や特殊法人の見直しが必要なのではないでしょうか?
ザルのまま法案を通しても、役人の思うつぼです。
「改革」とは良い言葉ですが、
順序を間違うとたいへんなことになりかねません。
へろーさん、こんにちは(^-^)
> 何度も申し訳ありません。
いえいえ、気になさらずに納得のいくまで何度でも書き込んで下さい(^^)/
私も大変勉強になりますので。
> 私は「何もするな」といっているつもりはありません。
> 郵政民営化よりもまず先にやることがあるのではないか?
> と、いうことです。
> 郵貯の350兆円の投資先を実質的に決定するのは財務省です。
> いわゆる財政投融資というやつです。
> 郵貯は、財投機関債や財投債として浪費されています。
> 民営化されても、この流れはしばらくは変わらないでしょう。
> 郵政改革よりも、まずは財務省の改革や特殊法人の見直しが必要なのではないでしょうか?
順番はとても難しいですね。
へろーさんのおっしゃる通り、郵貯・簡保のお金の出口にあたる「財務省の改革や特殊法人の見直し」もとても大事なことだと思います。
ここの改革が出来れば『劇的な支出の削減』が可能だと思います。
では先に「財務省の改革や特殊法人の見直し」を行い、郵貯・簡保の投資先が減ったとします。
その時に「運用先が見当たらないから、預かった資金は眠らせておこう」となるのでしょうか?
いえ、きっと違うと思います。
へろーさんが以前おっしゃっていた様に「民営化に際して不穏な事を考える輩」がいるように、逆に「じゃあその余った資金を自分に有利になる様に使ってやろう。ウシシ」という輩が現れるはずです。
そして、財政投融資とは別の方法で国の機関にお金を流す仕組みが作られるかもしれません。
残念ながら先に「財務省の改革や特殊法人の見直し」を行い、資金の出口を縛っても別の出口が出来てそこから資金が流れ出てしまうという、不安も出来てしまうのではないでしょうか?
なので先に「郵政民営化」を行い「資金の入り口」を縛り、「お金がなくなってきたんだから財務省の改革や特殊法人の見直しを行って支出を減らそうよ」と話を進めて行くのが自然かなぁ、と思います。
そしてこの順番であれば「財務省の改革や特殊法人の見直し」を行って、郵貯・簡保の資金が大量に余るという事態も発生しないでしょうから、不穏な輩の動きを心配する必要もありません。
どうでしょうか?こんな順番は。
> ザルのまま法案を通しても、役人の思うつぼです。
> 「改革」とは良い言葉ですが、
> 順序を間違うとたいへんなことになりかねません。
確かに現在の郵政民営化法案は自民党の意見も大分聞いたために、当初の「国の支出減らし」から結構ずれてきているのかもしれません。
もう少し資金の流れを民間に向けられる方向をきちんと盛り込んだ法案にすべきかと思います。
私が勝手に思い描く理想のシナリオは
「郵政民営化を推す自民党が圧勝」
↓
「郵政民営化法案をもっと資金の流れを民間に行く法案にして可決」
↓
「その勢いで財務省の改革や特殊法人の見直し実行」
と一気に行ければ『国の歳出削減』になり、消費税はもう少しの間、低率のまま行けるのではないか、と思うのですがどうでしょうか?
Posted by: カンタン at 2005年08月26日 16:13『郵貯・簡保資金を全額、財務省に預託しなければならない』とした従来の法律は郵政公社が発足した際に改定され既に改められており現在では郵貯・簡保の資金は公社から民間で運用できるようになっているようです。
しかし先日の綿貫氏のTVでの発言があったように、実際どこに運用するのかを決定する権利は公社にはなく実質財務省が決定しているようですよ。
民営化しなければ民間運用ができないという理屈は通りません。
> 『郵貯・簡保資金を全額、財務省に預託しなければならない』とした従来の法律は郵政公社が発足した際に改定され既に改められており現在では郵貯・簡保の資金は公社から民間で運用できるようになっているようです。
ふわさん、初めまして(^-^)
コメントありがとうございます。
正確ではないので指摘させて頂きます。
郵政公社発足時(2003年)ではなく2001年度に財政投融資改革が実行され、郵貯・簡保の資金は民間の運用も可能になっています。
http://www.boj.or.jp/ronbun/01/cwp01j01.htm
> しかし先日の綿貫氏のTVでの発言があったように、実際どこに運用するのかを決定する権利は公社にはなく実質財務省が決定しているようですよ。
そうですね。
現状では財務省が権限を持って国債や財投債を投資先として郵政公社に選ばせている状況です。
> 民営化しなければ民間運用ができないという理屈は通りません。
そうですね。法律的には既に郵政投資先は民間にも流れてよい事になっています。
しかし、全く民間に資金は流れていません。
勿論理由は「国の機関である郵政公社は安全な運用先に投資すべし」となっているため、安定した「運用先の国債や財投債」に投資されています。
財務省が郵政公社の投資先を決定する事が出来れば、自分たちの都合の良い投資先に投資させる事は疑いありません。
その投資先は勿論、リスクの高い株式や民間企業への融資などではなく(これはあくまで建前の理由)、『自分達の仲間内の各特殊法人にお金を回す事のできる国債や財投債』に投資(こちらが本当の理由)させます。
これではいくら法律で「民間に投資しても良いよ」と書いた所で、民間に流れずに官にお金が流れるばかりです。
ゆえに、財務省の管理下にある『郵政公社』ではとってもじゃないですが民間に資金が流れる事はありません。
なので『民営化された郵政』が財務省や国の管理から徐々に外れていって、自分達で投資先を選別できる力や経験を身につけて、有望な民間企業や株式に投資していくのが、あるべき姿ではないかと思います。
現在の郵政はあまりにも国(官)よりの資金運用しか出来ないため、問題があります。
競争原理の働かない官の仕事にいくらお金をつぎ込んでも、資本主義国家の日本ではお金がうまく回りません。
競争原理の中で切磋琢磨している民間にお金を回していくべきです。私達は資本主義の競争社会の国に住んでいるのです。
社会主義のロシアや中国に住んでいる訳ではありません。
郵政を民営化し、市場競争の中での郵政サービスの向上、投資先の多様化、お金の流れを官から民へ。
こここそが日本を、本来の資本主義の資金の流れに戻していけるチャンスだと思います。
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